今回は、「転職の軸とは?軸の作り方3ステップ【最重要事項】」について解説いたします。
転職の軸ってなに?
軸の決め方がわからない
この記事では、転職の軸の作り方を3ステップで紹介いたします。
転職の軸の作り方がわかる
転職の軸とは、転職することによって何を実現したいのか?という、転職でかなえたい最優先事項のことです。
今回は、転職の軸について以下の内容でお届けいたします。
転職の軸について
転職の軸の作り方
転職の軸は、転職活動を始める前に決めておきたい最重要事項です。
実際の経験に基づいてお伝えいたします。
なぜ転職の軸が必要なのか
転職の軸とは、転職することによって何を実現したいのか?という、転職でかなえたい最優先事項のことです。
転職の軸を決めることは、転職活動において最初にやるべき最重要事項です。
では、なぜ最初に決める必要があるのでしょうか?
それは、転職におけるトレードオフの判断基準をもつためです。
転職が頭をよぎるということは、現状に何かしらの不満があり、その不満を解消したいと考えているはずです。
例えば…
残業時間を減らしたい
もっと給料がほしい
風通しの良い職場がいい
など
この記事を読んでいるみなさんも何かしらの不満を抱えていることでしょう。
しかし、ここで残念なお知らせがあります。
それは、あなたの不満をすべて解消してくれる企業は存在しないということです。
転職することによって、今の不満がすべて解消されるとつい期待してしまいますよね。
ただ、それは幻想なのです。
あなたが会社を作らない限り、他人の作った会社には、さまざまなシステムや思惑、人間関係が入り組んでおります。
つまり、あなたの理想通りに設計されているわけではありません。
まずはここを理解しておきましょう。
ここを理解しておかないと、仮に転職先で似たような不満に直面した場合、また転職したい気持ちになってしまいます。
そしてまた不満を解消するために転職する、という負のループに陥ってしまいます。
そうならないためにも、自分のなかでこれだけは譲れない「軸」を作る必要があるのです。
人生も転職もトレードオフです。
何かを得るためには何かを捨てなければなりません。
これだけは譲れないという軸が定まれば、それがかなえられる限り、別の同様の不満はある程度妥協できるようになります。
なので、このトレードオフの判断基準をもつために、転職の軸を決めることが重要になってくるのです。
転職の軸の作り方3ステップ
転職の軸の重要性をご理解いただいたところで、さっそく軸を決めていきましょう。
転職の軸の作り方は、以下の3ステップです。
今回は例として、「残業をなくして副業を始める」を転職の軸として話を進めていきます。
では、それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
現状の不満を書き出す
まずは思いつく限り現状への不満を書き出していきましょう。
現状の不満はいくつでもOKです。
そこから絞り込みをかけていきます。
【例】
・残業が多くて帰宅時間が遅い
・上司と顔を合わせるのが嫌だ
・給料が安い
など
軸となりうる条件については、以下もご参照ください。
カテゴリー | 軸となりうる条件 |
---|---|
仕事内容 | 業界、職種、資格、経験、やりがい |
労働環境 | 勤務時間、残業、休日、休暇、フレックス |
収入 | 基本給、賞与、手当、昇進、退職金 |
雇用形態 | 正社員、契約社員、派遣、業務委託 |
勤務地 | 勤務場所、通勤手段、転勤、テレワーク |
会社 | 大企業、中小企業、従業員数、経営方針 |
職場環境 | 社風、年齢層、風通し、定着率 |
解消したい不満のなかで譲れないものを絞る
不満を書き出してみると、自分の中で条件の優先順位が見えてくると思います。
優先順位にめぼしをつけ、かなえたい条件をピックアップしていきましょう。
【例】
抱えている不満→残業が多くて帰宅時間が遅い
かなえたい条件→残業をなくして帰宅後に副業をしたい
ピックアップできたら、転職によってその不満が「解消できる場合」と「解消できない場合」にケース分けします。
そして、かなえたい条件とそのほかの条件の妥協案を探ります。
・残業が多くて帰宅時間が遅い
解消できる | 副業にあてる時間が確保できる |
解消できない | 給料がアップしたとしても、会社に拘束されて副業できないのは耐えられない |
・上司と顔を合わせるのが嫌だ
解消できる | 嫌な上司と顔を合わせることがなくなる |
解消できない | 嫌な上司が現れたとしても、残業せずに帰れるなら最低限しか顔を合わせなくてすむ |
・給料が安い
解消できる | 給料がアップする |
解消できない | 給料が上がらないとしても、副業で稼げるようになれば結果として収入をプラスにできる |
このように、あなたのなかで譲れるものと譲れないものを選別していきます。
例の場合は、残業をなくして副業にあてる時間が確保できることによって、人間関係や給与面はある程度妥協できそうなことがわかります。
作業を通して、最も優先したい、譲れないものがわかったら、それをあなたの「転職の軸」として設定します。
譲れないものが見つかるまで、何度でも条件をピックアップし直しましょう。
(例えば、やはり給料アップが譲れないと思ったら、それによって残業時間や上司と顔を合わせる機会が増えることを妥協できるか考えていきます。)
絞れたひとつを転職の軸にする
ここでは、残業をなくして副業にあてる時間を確保することを最優先とし、転職の軸を決めました。
ここから、決めた軸をもとに転職活動していきます。
転職サイトの場合
転職先の会社に求める条件をリストアップし、フィルターをかけて探していきます。
【例】
・残業時間
・1日の勤務時間
・通勤時間
・有給やフレックスの取得のしやすさ
など
おすすめの転職サイトは、以下で解説しております。
転職エージェントの場合
(初回の)面談で、転職の軸をエージェント担当者に伝え、そのうえで条件に合う求人を紹介してもらいます。
【例】
・残業なしの働き方がしたい
・ワークライフバランス重視の会社にいきたい
・できれば副業OKの会社がいい
など
おすすめの転職エージェントは、以下で解説しております。
そのほか、口コミサイトもチェックいたしましょう。
転職口コミサイトの場合
転職口コミサイトには、求人票にはない情報が載っている可能性があります。
気になる企業の口コミが掲載されていれば、条件についてのコメントがないか確認しましょう。
【例】
・残業時間についての口コミがあるか
・働き方についての口コミがあるか
など
おすすめの転職口コミサイトは、以下で解説しております。
転職の軸は何度も見返す
転職活動中は、何度も転職の軸を見返しましょう。
転職活動を進めていくなかで、書類選考に落ちたり、面接がうまくいかなかったりと、焦りが出てくる時期がきっとあるはずです。
そんな焦りの中で軸を見失ってしまうと、転職すること自体がゴールとなり、条件が多少合わなくても内定を出してくれる会社に決めたくなってしまいます。
今の会社を辞め、不満を解消させたい気持ちはよく分かりますが、自分が本当にかなえたいのぞみは何か?と問いかけ、条件と常に照らし合わせをすることが大切です。
入社してからでは手遅れです。
応募、書類選考、面接など、できれば選考が進むごとに確認しましょう。
特に、内定をもらったあとは必ず確認してください。
入社後に後悔することのないように、焦らず慎重にいくことをおすすめします。
まとめ
今回は、転職の軸と、軸の作り方を解説いたしました。
転職の軸について
転職の軸の作り方
転職の軸を明確にすることは、自分の大切にしているコアの部分を明確にすることにもつながります。
自分はこの先どう働いていきたいのかを見つめ直すいい機会です。
ぜひ一度、自分のキャリアを振り返り、今後について考えるきっかけにしてください。
転職の軸の武器を手に入れた!
次回は、「自己分析」の武器を手に入れましょう。
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